褒めて伸ばす

若い頃、ピアノの先生に向けてのアドバイスが書いてある本を読んだ時、
「10個褒めてから1個直すことを伝えましょう」と書いてあり、悶絶しました。

その時の私には、到底見つけられなかったんです。褒めポイントが。
当時は問題を見つけて、それを修正する指導が中心でした。
そして厳しい先生でした(反省)

 

しかしながら、それからは「まず3つ褒めよう!」と決めて
レッスンを重ねてきました。

すると褒めポイントを見つけるのは簡単になりました。
今のレッスンは、イメージを伝えることが中心の指導になっています。
修正ではなく前進です。

先日のレッスンで、本人のイメージ通りに弾けていなくて困っている生徒さんに、
前回のレッスンの時からどれだけイメージに近づいているか、
具体的にいくつも例をあげてお伝えしました。

その方は自分が出来ていない所にばかり目を向けていて、
ちっとも上手になっていないといわば投げやりになっていたのですが、
イメージは、いつも自分の遥か及ばない素晴らしい域にあり、
いつまで経ってもそこには及ばない、という話をしました。

 

イメージ通りに弾けてしまったら、もうそこから上手くなる事は無いのです。
その場合はもっと違うイメージを持って練習できるように
あの手この手でお伝えします。
踊ったり歌ったりして笑